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東洋医学について
 東洋医学とは、インド・中国などから発生した体験医学です。 歴史は西洋医学よりも古く、発祥は3000年〜4000年も前になります。 現在、日本では 鍼灸マッサージ整体接骨 等が具体的業務として行われています。
 東洋医学は、人が部分的な身体の痛み・苦しさを訴えても、その部分だけを診て対処的な治療を行うのではなく、その人の身体全体を診て根本原因を探ります。 そして、根本原因の治療をしながら、部分的な疾患の治療をする医学です。
 たとえば、よく捻挫をする人でも、なぜいつも右足を捻挫してしまうのか、その根本原因を探ります。 もしその人が、身体の右側への重心移動が悪いとわかれば、重心の偏りを治します。 その結果、その人はあまり捻挫をしなくなります。
 また、緊張すると胃が痛くなる人は、いつも胃を圧迫する姿勢をしています。 その結果、胃の働きが阻害され(血液・体液・胃液の分泌等)痛くなるのです。 これではいくら胃薬を飲んでも、何度も繰り返してしまいます。 胃の働きを阻害しない、姿勢・重心の矯正をすれば、胃痛を繰り返さなくなります。
 このように、東洋医学は、“病気を診る”のではなく、病人を診て根本的に治そうとする医学なのです。 ここからは細かい説明になります。ご自分の身体を本気で治したい方は、是非、読み進んでください
健康から病気へのプロセス
人の身体は、以下のように、健康 → 感覚異常 → 機能異常 → 器質異常 = 病気 の順序で悪化していきます

 ◆ 感覚異常期 ◆
 人体には、14本のエネルギーの流れる線(鍼灸の経絡に相当するもの)があります。 人体に異常が起きると、このエネルギーの流れのどれかが異常を起こし、この流れが悪くなります。 この時点では、本人にはほとんど自覚症状がありませんが、体の関節の動きにも微妙な変化が生じ、 次第に、本人も「いつもより疲れる」「ダルイ」「気力が出ない」「身体の特定の部分が熱を持つ又は冷たくなる」「しびれる」 などの身体の異常を自覚しはじめます。これが感覚異常です。優れた鍼灸師は、この時期に異常を発見することができます
 ◆ 機能異常期 ◆
 次に「動かすと痛む」、さらには「じっとしていても痛む」「寝ている時に痛む」「つらい」という自覚症状が出てきます。 「頭痛」「胃痛」「動悸」なども、その臓器に何らかの異常が起きている事が多いです。 この時期は、“働き”が悪いだけで、検査をしてもなかなか異常は見つかりません。 しかし、実は、異常がないのではなく、その検査方法では異常を発見できないというだけで、体の関節の動きには、はっきりと異常が出てきているのです。
 ◆ 器質異常期 ◆
 機能異常をそのまま放っておくと、器質異常が始まります。これは臓器や、骨、関節包、靭帯、筋肉そのものの組織が悪くなり壊れていく状態です。 この時期には、体の関節は「動かさなくても痛む」「動かせない」などの異常を起こしています。そして、この状態で初めて病名が付けられるのです。
当院の診断と治療
 当院では、「脈状」「体の関節の動き」の検査を診断の根拠に用いており、感覚異常の時期からその人の異常を発見することができます。 そして、その結果に基づいて治療をしております。当院が、「脈状」「体の関節の動き」の検査を重視しているのは、この方法が再現性のある検査方法(同じ人を誰が検査しても同じ結果が得られる方法)だからです。 これは、正しい診断をするためには、最も大切なことなのです。