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東洋医学のツボ(経穴)とは
 東洋医学で言う “ツボ” とは、体中に点在している小さな点です。 「体のどこかが悪い時、ある “点” を治療すると改善する」という体験が、中国において何千年もかけて積み重ねられてきました。 面白いことに、「胃が悪い時、胃と全く離れた場所のある “点” が痛くなったり辛くなったりする」ことが発見され、 それと同じことが他の様々な病気や症状でも、次々と発見されていきました。
 その “治療点” が “ツボ(経穴)” と言われるようになり、やがて、その “ツボ” の数は360以上にもなりました。 そして、それらの“ツボ”は系統立てて整理され、系統立てられた “点のつながり” は “経絡” と言われるようになりました。 “経路” の数は20以上あります。 鉄道に例えると、“経絡”は線路に当たり、“ツボ”は駅に当たります。「体内には、20以上の線路(経路)があり、360以上の駅(ツボ)がある」とたとえれば、分かりやすいでしょう。
 経絡(鉄道)には、 「正経十二経(肺経、大腸経、胃経、脾経、心経、小腸経、膀胱経、腎経、心包経、三焦経、胆経、肝経)」と 「奇経八脈(任脈、督脈、陽きょう脈、陰きょう脈、陽維脈、陰維脈、帯脈、衝脈)」があります。
 人間の身体の中にはエネルギーの流れる道があり、経路は、その道筋だと考えられています。経絡の「経」は縦の流れ、「絡」は横の流れを意味します。
 東洋医学では、「身体じゅうを、気(エネルギー)と血(栄養)が流れている」と考えられています。 それは人間が生命を維持するために必要不可欠なものであり、この二つが順調に流れていれば健康を維持でき、流れが滞れば病気になると考えます。
 このエネルギーの流れを維持させる方法が東洋医学の治療法と言うことになります。

おすすめツボ
 下記に紹介したツボに、@市販のお灸をすえるか、A指圧してください(指で押さえる)。  ツボは、「骨と骨の間」、「筋肉の低いところ」、「皮膚がぶよぶよしている」、「脈動を感じる」など、他と状態が異なる場所で、押した時に(健側と比べ)痛みが強かったり、逆に鈍いところです。

ツボ1
合谷(ごうこく)
針灸の医学では「面目、合谷に収む」と言われています。 面目とは顔面と目、合谷は親指と人指し指との付けねにある ツボです。顔面の眼耳鼻舌、特に目の病気は、合谷の刺激で 治します。また肩こりにも効果的です。
ツボ3
足三里(あしさんり)
足三里は「健康長寿のツボ」ともいわれていて、イライラの他に 頭痛・吐き気・下痢・肩こりなどに効果があります。 むこうずねの外側、ひざ下へ指四本分のところに 足三里のツボはあります。 押さえると足先へ強い痛みがはしるので、すぐにわかります。
ツボ2
曲池(きょくち)
関節の痛みや肩こりに有効なツボです。「曲」は、曲がる、 かがむ、屈曲するなどの意味。「池」は水がたまるなどの 意味です。したがって、肘関節の曲がり目にあって、 この経脈を流れる邪気が池の水のように滞りやすいところに あるツボという意味になります。 位置は、腕を曲げたときに皺ができ、その皺の頂点の 先端が曲池のツボになります。
ツボ4
三陰交
(さんいんこう)

内くるぶしのもっとも高い場所から、指4本上の脛骨の際。 むこうずねの外側(脛骨)を下から上にさすりあげ、指の 止まるところから外側に指2本のところにあります。 足の太陰「脾」蕨陰「肝」少陰「腎」の会、つまり三つの 「陰」の交会する所という意味で三陰交と言われています。 冷え性・生理痛・婦人科疾患に効果があります。